病院経営CaseStudy

全 215 件
2010/09/10

膝付き合わせる信頼関係こそ地域医療の核心  乳腺を軸に新たな役割を構築

医療法人南労会 紀和病院(和歌山県橋本市) 理事長 松浦良和

コモンディジーズ(高頻度に見られる疾患)を担い、その一方では地域ニーズに応じた特色ある医療を展開する―。 これらは地域に生きる民間病院共通の課題だ。人口約7万人の田園都市にある医療法人南労会紀和病院はこうしたコモンディジーズに取り組む一方、“県内屈指”と称されるブレスト(乳腺)センターを開設した。ハード・ソフトの充実はもとより、地域住民と膝を付き合わせる関係づくりにも力を注いでいる。  ・・・もっと見る


2010/08/06

時代に応じた進取果敢な方針転換  中小病院の“強み”を活かして在宅がん末期患者を支える

医療法人社団愛語会 要町病院 (東京都豊島区) 理事長・院長 吉澤孝之、副院長 吉澤明孝

年々、経営環境が厳しくなる中小病院。10年ぶりのプラス改定となった2010年度診療報酬改定も「大規模病院に比べると、プラス材料は少ない」と指摘されている。生き残るためには、“地域のなかでのポジショニング”と、“小回りの効く戦略・展開”が必要だと言われるが、具体的には何をすればよいのだろうか? 経営改革を進めるなかで、在宅緩和ケアを柱とする“強み”を見出した要町病院の例をたどってみよう。  ・・・もっと見る


2010/07/09

安心ある病院のバックアップ体制を敷き、団塊ニーズを先取りした住環境を提供

医療法人健和会グループ奈良東病院(奈良県天理市) 

奈良市で加熱する高齢者住宅の開設。特に際立つのは、同市中心部のJR奈良駅前~近鉄電車大和西大寺間だ。2008年5月に医療法人健和会グループが49戸の高齢者専用賃貸住宅(以下、高専賃)を開設。その翌年には、3月~9月の僅か半年間で4事業者・合計302戸もの高専賃が誕生した。さらに、同時期以降、大型シニアマンションの開設が続くなど、現在も高齢者住宅の開設ラッシュが続いている。こうしたムードに対し、先行する医療法人健和会(山本博昭理事長・総院長)の視線は「高齢者の様態は急変するもの。病院のバックアップなしに施設を構えるのは怖い」と冷ややかだ。入居者、家族、スタッフ皆の安心をめざす、同法人の取り組みを紹介したい。  ・・・もっと見る


2010/06/04

業務の内製化で専門性を高め、効率化・安全性など経営改善を図る

財団法人大阪府警察協会大阪警察病院(大阪府大阪市) 院長 越智隆弘

全国の病院でアウトソーシングが進められるなか、大阪市の財団法人大阪府警察協会大阪警察病院(越智隆弘院長、580床)では、逆に業務を内製化することで、感染管理や手術室の回転率アップなど様々な効果を生んでいる。今回は、病院経営を随所で支える同院施設課の取り組みにアプローチし、内製業務ならではのメリットと可能性について考えてみたい。  ・・・もっと見る


2010/05/14

専門特化と医師の環境改善を軸に独自の経営改善を推進

医療法人医仁会宇治武田病院(京都府宇治市) 院長 勝見泰和

京都府南部で最先端の医療を提供する医療法人医仁会宇治武田病院。特殊外来に特化する戦略が奏功した。特にIMRT(強度変調放射線治療)の専用機「トモセラピー」を駆使した放射線がん治療の拠点としての役割は大きい。今年1月には、放射線科医2人体制でIMRTの施設基準を取得し、同治療の収入は6割アップした。中規模病院生き残りの「秘策」を探る。  ・・・もっと見る


2010/04/02

医療体制強化に努め経営体質を改善 民事再生法適用の試練を乗り越え新たな一歩を踏み出す

医療法人社団善衆会善衆会病院 (群馬県前橋市) 理事長・院長 木村雅史

整形外科と泌尿器科分野を2本柱に、医療圏内で独自の地位を築く医療法人社団善衆会善衆会病院。3年前、総額30億円の負債を整理するため民事再生法の適用を受けた。主要銀行が手を引くなど経営の危機に陥ったが、地域の医療機関、職員、患者などが変わらぬ信頼を寄せて医療体制を維持。難局を乗り切った今、医療機能の充実に向け新たな一歩を踏み出そうとしている。  ・・・もっと見る


2010/03/12

PFI事業契約を解消し再出発 基幹病院としての役割を担う

高知県・高知市病院企業団立 高知医療センター(高知県高知市)院長 堀見忠司

PFI方式のモデルケースとして注目された高知医療センター(堀見忠司院長、632床)。開設後、医業収益が伸びる一方、経営の効率化はなかなか進まなかったことなどを受け、2010年3月をもってPFI事業の契約を解消。地域の中核病院として再出発を図る。  ・・・もっと見る


2010/02/05

患者1人ひとりと一生涯向き合うやさしさあふれる充実の医療環境を追求

医療法人康仁会西の京病院(奈良県奈良市) 理事長 高比康臣

西の京病院をはじめ、介護老人保健施設、訪問看護、訪問介護などを運営し、20余年にわたって医療・療養・介護・在宅のトータルヘルスケアを展開している医療法人康仁会(高比康臣理事長)は、医療環境のさらなる向上をめざし、“身体にやさしいがん治療”を目的とした新病棟を開設。早期発見・早期治療に向け、診療体制のさらなる強化を図った。  ・・・もっと見る


2010/01/06

主体性を持った看護部が病院経営をリードする存在に

医療法人マックシール 巽病院(大阪府池田市) 看護・介護部門統括副院長 中谷茂子、統括看護部長 原英樹

医療制度、医療報酬が年々厳しさを増し、病院経営が一層厳しい状勢となるなか、各地の病院では看護部副院長が続々と誕生するなど、病院内の最大人員である看護部の経営参画に期待が高まっている。一方、看護師の管理者養成課程でマネジメント力育成は十分とは言えず、肩書きを与えても有名無実化するケースも見られる。名ばかりの人材登用に終わらず、真に経営感覚を持った看護管理者をどう育成していくかが今後の課題だ。  ・・・もっと見る


2009/12/11

安全・安心の医療実現に向け高度急性期医療への環境整備

医療法人晋真会 ベリタス病院(兵庫県川西市) 院長 辻村 知行

兵庫県川西市は人口約16万1000人。同市には三つの救急告示病院が存在するが、その一つベリタス病院は1979年に78床規模で開院され、徐々に機能を拡充し、現在は許可病床199床の川西市地区の中核的な役割を担う病院として地域に貢献している。  ・・・もっと見る



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